【東京都独自】不登校生徒の利用広がる公立中学校内の「チャレンジクラス」→在籍者の7割が出席日数増、学習の遅れを取り戻し進学を果たした子も

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現在、6〜7割の生徒が登校しており、オンラインでの参加も含めると9割の生徒が授業を受けているという。

「皆勤の子も1〜2割います。また、1〜2年生のI組には小学校に行けなかった子たちがいるのですが、その7割が毎日登校できるようになりました。I組の子を対象としたアンケートに『勉強ってこんなに楽しいのか』と書いた子がいました。それを読んだ時は涙が出ましたね」(吉岡氏)

昨年度の3年I組の生徒は7人全員が、都立高校や私立の通信制高校などそれぞれに進学を果たした。その中には小学校から不登校となり、I組で1年間学んで学習の遅れを取り戻した子もいる。

在籍生徒の7割が「出席日数が増加」

一方で、課題もある。現在は各学年10人前後だが、20人、30人と増えた時、現在のような一人ひとりに合わせた対応ができるかという問題だ。

「体調に問題を抱えている子は医師と相談する必要があるなど、不登校の背景は一人ひとり違いますので、人数が増えた場合の工夫は考えなければいけません。習熟度別にグループを分けて授業を行うなどの対応も必要でしょう。それでも、私の方針は学びを諦めさせないことですから、人数が増えても工夫をしてやっていきたいと思います。また、現時点でオンラインでも会えていない子が3人いますので、その子たちとつながれたらと考えています」(吉岡氏)

山崎氏は、チャレンジクラスを設置する14校全体における成果について、「在籍生徒の7割の出席日数が増えている」と話す。また、今年度は文部科学省の研究開発学校にも指定されており、14設置校では一人ひとりの学習進度や実態に応じた特別の教育課程編成のあり方について研究を進めている。都教委は今後、「チャレンジクラスの取り組みを全都に広げていくなどして、不登校の生徒一人ひとりの状況に応じた柔軟な学びを実現していく」(山崎氏)という。

不登校の背景も学習習熟度も異なる生徒を再び学校や学びにつなげる、東京都のチャレンジクラスに期待が高まっている。

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。
吉田 渓 フリーライター

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よしだ けい / Kei Yoshida

神奈川県出身。大学在学中からフリーライターとして執筆活動を開始。近年は心と身体、教育、ワークスタイルなどを中心に執筆を行う。ライフワークは農業や漁業にまつわる言い伝えや桜の言い伝えを調べること。著書に『働く女のスポーツ処方箋』がある。

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