国同士の関係の基本とは何か? 日本人が陥りがちな「二者択一」の思考にはまらずに考えるということ

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日本が中国との関係を考えるときに配慮すべきことはなんでしょうか(写真:J BOY/PIXTA)
大手商社の調査部門で国際情勢に精通し、70カ国以上もの国々を実際に訪れてきた国際情勢アナリスト・武居秀典氏が、このほど『海外経験ゼロの私に、世界と経済をイチから教えてください!』を上梓した。
私たちが日々見聞きする情報は断片的で、この世界のことをわかっているようで、実はわかっていない。
特に若い人たちにこそ「世界を動かす見えないルール」の重要性を知ってほしいという武居氏に、20代のビジネスパーソンが率直な疑問をぶつけた。
その模様を、4回に分けて掲載しよう。
2回目となる今回のテーマは、「国同士の関係の基本とは何か」についてだ。

中国共産党がいちばん気にしていること

――前回、「日本はアメリカべったり」のままでいいのか、というご指摘がありました。

そうお聞きして、ますます気になってくるのが中国の存在です。

海外経験ゼロの私に、世界と経済をイチから教えてください!
『海外経験ゼロの私に、世界と経済をイチから教えてください!』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

武居さんの本の中でも、「経済成長には政治力も重要であること」、また、その点で、中国は非常にうまく策を講じたと書かれています。

そうですね。中国には民主的な選挙がありません。だからこそ中国共産党は、実は国民の目をすごく気にしているのです。

――国民の審判を問う選挙がないのに、ですか?

選挙が機能していれば「国民に選ばれる」ことが正当性の根拠になります。政治家は、選挙で選ばれたという背景があるからこそ、自分たちの政策を進められるのです。

しかし、選挙がないとなると、国民を満足させて支持を得ることでしか、共産党政権の正当性を維持できない。

1970年代後半に改革開放政策を打ち出してから、中国共産党が政治力を駆使して目覚ましい経済成長を実現してきたのも、「国民生活を豊かにすること」が政権維持の必須条件だからです。

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