国同士の関係の基本とは何か? 日本人が陥りがちな「二者択一」の思考にはまらずに考えるということ

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――相手が譲れないラインがどこかを理解したうえで付き合う必要があると。

そうです。言うべきことは言うし、やるべきことはやるけれども、あくまで互いのレッドラインを超えない範囲で、というのが平和的な外交の基本です。

仮に踏み越えてしまったら、こちらが思っているほど、相手は簡単に引き下がらないということを肝に銘じておく必要があります。

わざわざ中国の虎の尾を踏むようなまねをして、輸出入の差し止めやビザの不認可、日本企業への規制強化などの不利益を被らなくてはいけない必要は全くありません。

「日本からは見えない側」の世界に目を向ける

――中国の仲間作りと言えば、BRICSの各国や上海協力機構の加盟国などとネットワークを強化していると、本でも指摘されていました。

中国の力を評価するうえで、こうした動きは非常に重要なのですが、「日本からはよく見えない」のでより意識する必要があります。

――日本はすっかり置いていかれているような印象を受けてしまいます。

そうですね。欧州の国々などは、そうした動向もよくわかったうえで中国との関係を考えています。では、日本はどうなのか。

そんな具合に、「今まであまり知らなかった広い世界で起こっていること」に少しでも目を向けてみませんか、というのが本書に込めた重要なメッセージの1つです。

――はい、「世界における日本」を俯瞰的に見ることが大事なんだなと改めて学びました。では、その視点から、次回は日本の現在と未来についてお聞きしたいと思います。

(第3回に続く。構成/福島結実子)

武居 秀典 国際情勢アナリスト

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たけい・ひでのり / Takei Hidenori

一橋大学卒業。三菱商事で主に調査・分析業務に従事。調査部長や北京現地法人社長を歴任。
ロンドン、ニューヨーク、北京などに計14年間駐在。
2023年同社退職後、企業向けアドバイザーや研修講師などを務める。

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