――選挙がなければ、国民の目など気にしないかと思いきや、実は逆なのですね。
意外に思われたでしょうが、そういうことです。
共産党を支持している中国の一般国民も、なにも中央政府から弾圧されているからそうしているわけではなく、「共産党政権が、自分たちの生活を豊かにしてくれた」との理由で、支持している。
もし失策により中国経済がガタガタに崩れて国民の生活が成り立たなくなってきたら、共産党の一党独裁体制が崩壊する可能性も十分あります。
実際、中国には「易姓革命」という考え方があって、民衆の支持を失った王朝の交代が繰り返されてきました。
中国にとって日本は怖くない?
――今、日本は、日米関係の強固さをアピールする一方、中国との関係はあまりよくありません。このままでよいのでしょうか?
もちろん日本にとってアメリカとの関係は重要です。ただ、かといって、地理的にも近い大国である中国との関係をないがしろにしてよいわけではありません。
政治家が中国に対して何か勇ましいことを言うと、岩盤支持層は「よく言った!」と称賛しますが、正直、子どもじみたやりとりにしかみえません。
実際、今や中国の経済力(GDP)は、日本の4.5倍です。当の中国は歯牙にもかけないでしょう。そうした発言を逆手に取って、日本や日本企業にいろいろな嫌がらせをするだけです。
――たしかに……。でもそんな中国でも、さすがにアメリカには強く出られないですよね?
いえ、そんなこともありません。実際、経済力では、まだアメリカに追いついていませんが、貿易交渉などをみると、中国もかなり強気です。その1つの背景には、積極的な「仲間作り」があります。


















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