年収500万円以上の男性を希望しても2割しかいない…結婚に必要な年収が「インフレ」してしまった構造的問題

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「結婚のインフレ」は中間層のマッチング不全を必ず引き起こし、「年収条件を下げてまで不本意な結婚をするくらいなら、一人で生きていく」と選択的非婚への鞍替えを増加させ、ますます未婚化が進みます。

2025年内閣府「国民生活に対する世論調査」で何らかの悩みや不安を抱える20代のうち、男性の80%、女性の77%が今後の収入について不安だと回答しています。ほんの10年前までは5割程度だったものが激増しています。

若者がことさらコスパ・タイパを求める理由

すべてを「お金のせい」にするつもりはありませんが、お金がないことは心の余裕を失わせ、行動を抑制します。若者がことさらコスパ・タイパなどを求めるのも、過敏すぎるほどリスク意識が高いのも、それは価値観の変化ではなく、そうした構造がもたらす環境によるものです。

中間層の若者が普通に働いて、普通に生活していても、彼らとは無関係な構造変化によって、いつの間にか「結婚も子どもを持つことも手の届かないもの」になってしまったのだとしたら、そうした不安のない経済上位層3割しか家族を持てない時代になってしまうでしょう。中間層以下が結婚できないということはそういうことです。

私は「結婚滅亡」というタイトルの書籍を2019年に上梓しましたが、残念ながら想定以上に早くその時期はやってくるかもしれません。

荒川 和久 独身研究家、コラムニスト

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あらかわ かずひさ / Kazuhisa Arakawa

ソロ社会および独身男女の行動や消費を研究する独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・Webメディアなどに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』(小学館新書)、『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』(ぱる出版)、『「一人で生きる」が当たり前になる社会』(ディスカヴァー携書)(ディスカヴァー携書)、『結婚滅亡』(あさ出版)、『ソロエコノミーの襲来』(ワニブックスPLUS新書)、『超ソロ社会』(PHP新書)、がある。

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