50年を経て初の劇場版! 映画《俺たちの旅》で昭和世代が"号泣必至"のワケ

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神崎隆夫(田中健)は、カースケの大学のバスケットボール部の同級生。「自分はダメだ」と思い込みがちだったことから、あだ名は「ダメオ」をひっくり返したオメダ。生真面目な性格で堅実に生きようとする彼は、学生時代は仕事と生き方を巡ってカースケとしょっちゅう衝突していた。後に鳥取県で結婚し、米子市長を務める。

グズ六こと熊沢伸六(秋野太作)は、カースケの小学校の先輩。優柔不断な性格でグズ六と呼ばれるが、会社を立ち上げて何者にも縛られない自由な生き方を模索していく。『五十年目』では、妻に経営を任せ、運営する介護施設の理事長に収まっている。

(写真:『五十年目の俺たちの旅』(C)「五十年目の俺たちの旅」製作委員会)

“五十年目の物語”と“五十年間の物語”がクロスする

そんな三者三様の3人の人生は波乱万丈だった。

昭和の20代大学生の青春と人生の葛藤を描いた(写真:連続ドラマ『俺たちの旅』(C)ユニオン映画)
学生時代のカースケは、オメダの妹(岡田奈々)、母(八千草薫)と家族のような付き合いをしていた(写真:連続ドラマ『俺たちの旅』(C)ユニオン映画)

『十年目の再会』では、オメダが失踪し、カースケとグズ六は鳥取で彼を探し当てる。オメダは鳥取での出会いと別れを経て、その地で家族とともに生きる決意をする。前作の連続ドラマの学生時代の明るい群像劇からは一転し、30代になった3人それぞれの人生の苦悩と、変わらぬ厚い友情が描かれる。

その流れを継ぐ『二十年目の選択』では、妻の会社の社長に就いていたカースケに、人生の大きな岐路が訪れる。仕事と家庭それぞれへの葛藤があったカースケは、学生時代に濃く深い時間を過ごした元恋人・洋子(金沢碧)の言葉をきっかけに、40代にして家族もそれまでの生活も捨ててスペイン・マヨルカ島へひとり旅立つ。

40代になったカースケとクズ六(写真:『俺たちの旅』シリーズの『二十年目の選択』(C)ユニオン映画)

『三十年目の運命』では、密かに帰国していたカースケに、洋子の死と人生につまづいた息子との親子関係の再構築という試練が訪れる。50代にして人生に真剣に向き合うがゆえに迷い、苦しむ大人たちの姿と、時間を重ねてより深まる友情が温かく描かれた。

そして、3人が70代になった『五十年目』。それまでの50年で、出会いや別れ、家族との再会、特別な人との死別など、それぞれが人生の転機に直面しながら生きることの意味を掘り下げ、その素晴らしさを謳ってきた。

次ページ冒頭から涙が止まらなくなる劇場版
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