パリ同時攻撃は「難民受け入れ」が一因だった 実行犯にギリシャ経由で入国した「難民」も

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

シリアとイラクでイスラム国に空襲を行っている米国主導の有志連合の創立メンバーであるフランスは、テロリストによる攻撃への警戒を強めていた。当然、そのような複雑な作戦(3つの別チームが関わったと検察官が言っている)が事前に検知されずに実行されることなどないだろうと思われていた。しかし、大量虐殺は起こった。

今回の虐殺は、191人が亡くなった2004年のマドリード列車爆破事件以降、ヨーロッパで発生した同様の攻撃の中で最悪のものだ。

攻撃は国内の協力者とともにイスラム国により国外から計画・実行されたものだったと、オランド大統領は述べた。捜査団は武装者たちがどの程度の割合でフランス国内と国外から来ているのかに焦点を当てていた。

ベルギーでは3人が逮捕

パリで発生した襲撃の近くの場所で発見されたベルギーのハイヤーカーを中心とした反テロリスト捜索の一環で、ベルギーで3人が逮捕されたと、ベルギーの検察官が述べた。

取り調べに近い筋によれば、死んだ銃撃者の一人はイスラム教武装勢力と繋がりを持つフランス人で、セキュリティサービスによる監視下にあったということだ。

自爆テロ実行者の一人の体の近くで見つかったシリア人のパスポートの所持者は10月にギリシャのレロス島を通過したと、ギリシャの大臣が述べた。

その男は69人の難民とともにレロスに到着したが、そこで彼は登録され指紋を取られていると、あるギリシャの警察筋は述べたが、警察は彼の氏名公開を拒んでいる。

もし確認されれば、ヨーロッパでテロを実行するため武装者が難民の流れに侵入していることは、政治的にかなりの影響が出るかもしれない。

次ページ難民問題の副産物
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事