2度の失敗を経て3号機へ。小型衛星需要の高まりの中で、日本発"宇宙宅配便"は軌道に乗れるのか
また、固体燃料式ロケットは、打ち上げ直前に燃料を充填する液体燃焼方式とは異なり、すぐに打ち上げられる状態で保管しておくことが可能。そのため、打ち上げ契約の締結から打ち上げ実施までの準備期間が短縮できる。さらにカイロスの場合は、ペイロードの引き受けから最短4日で打ち上げることも可能だとうたっている。
2024年3月、初号機の打ち上げが実施
カイロスは当初、2021年の打ち上げを目指して開発が行われていたが、新型コロナのパンデミックやロシアによるウクライナ侵攻などの影響によって延期を繰り返すこととなり、2024年3月にようやく初号機の打ち上げが実施された。
だが、初号機の打ち上げでは、固体燃料の燃焼による推力があらかじめ設定されていた飛行正常範囲よりもわずかに不足していることが検知されたため、ロケットが数十m上昇したところで、搭載システムが自動的に指令破壊を行ったと発表された。
カイロス2号の打ち上げは同年12月に行われた。この打ち上げでは、順調に上昇していくロケットの姿が見え、地域住民らが集った見学場でも大きな歓声が上がった。だが、離陸後80秒ほどが経過したところで第1段エンジンのノズル駆動制御に異常が発生、機体制御が困難になってしまった。ただ、そのまま飛行を継続し、第2段の燃焼開始とフェアリング分離を実施した後に、飛行経路の限界値逸脱によって自動的に破壊された。最終的に到達した高度は110kmに達したという。
国際航空連盟(FAI)による取り決めでは、宇宙空間は一般に海抜高度100km以上とされているため、結果としては、カイロス2号は宇宙空間には到達できたことになる。
ちなみにスペースワンは、ロケット打ち上げ前手順の自動化なども行っており、打ち上げ中のカイロスに異常が発生したときは自動的に指令破壊を行うようにもしているという。



















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