関連ブランドの売上は「150億円以上」ジャンボ尾崎さん(享年78)が遺したビジネスでの功績――企業を動かし、産業を育てた稀有なアスリート

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1990年にマスターズに出場した尾崎将司さん(写真:Augusta National/Getty Images)

2025年12月23日、プロゴルファーの尾崎将司さんがS状結腸がんのため78歳で逝去。日本ゴルフ界は1つの時代を失った。

ドライバーで豪快に飛ばす様子をジャンボジェット機になぞらえ、“ジャンボ尾崎”の愛称で親しまれた尾崎さん。日本のゴルフを一気に人気スポーツにした立役者だった。

圧倒的な飛距離が武器

尾崎さんは、1964年に徳島県立海南高校のエースとして春の選抜高校野球で優勝、西鉄ラインオンズに入団したものの芽が出ず、プロゴルファーに転身した。

その後の活躍はすさまじく、プロデビュー2年目の71年に「日本プロゴルフ選手権」で初優勝。その後の3カ月間で5勝し、圧倒的な飛距離でジャンボ時代の扉を開いた。

ツアー通算94勝。73年にツアー施行後初の賞金王となったあと、94年から5年連続を含む12回、賞金王に輝いた。

一般的にはプロゴルファーは50歳からシニアツアーに参戦するが、尾崎さんは男子ツアーにこだわり続けた。結果、2002年には55歳で男子ツアーの全日空オープンで優勝。55歳241日というのは最高年齢優勝で、今もこの記録は破られていない。

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