Onシューズが日本人気を獲得した訳､｢今まで"痛くないシューズ"はなかった｣……素材でなく"構造"で｢足が勝手に前へ転がる｣世界特許の中身

リモートワークの普及で、出社スタイルは大きく変化した。革靴が必須ではなくなり、“歩けるビジネスシューズ”が求められるようになった。その中で、とくに“オールブラックのオン”は存在感を増している。

Cloud 6、Cloudtiltのブラックは、ビジネススニーカーの新定番として確実に浸透している。

背景にあるのは“移動の増加”だ。オンライン会議と外回りを日々行き来する現代の働き方に、オンの軽量性とデザイン性がフィットした。

用途で選ぶ「最適解」──3モデルでわかるオンの“生活導線発想”

オンの魅力は、“どれを選んでも失敗しない”という汎用性にある。だが実際には、生活スタイルの違いによって最適な一足は変わる。

担当者の説明と編集部の観察から、都市生活者にとってのベスト3モデルを整理した。

Cloud 6は“最初のオン”として基準点になるモデル（撮影：長田慶）

まず一足買うなら、このモデルを選んで間違いない。オンを象徴する万能型だ。

電車の乗り換えや外回りで「1日1万歩」を超えるビジネスパーソンでも、夕方に感じる“足裏の重さ”が確実に減る。履いた瞬間の軽さと、スピードレーシングによる着脱の速さは、都市生活のストレスを大きく下げてくれる。

デザインは徹底してミニマル。スーツにもデニムにも馴染み、ビジネスと日常をシームレスにつなぐ。

価格は1万8700円（税込）。同価格帯のスニーカーが高機能化する今、“最初のオン”として基準点になる一足と言える。

Cloudtiltは、歩く時間が長い日の“疲れにくさ”に特化したモデル（撮影：長田慶）

AI解析ソール「CloudTec Phase」が着地をなめらかにし、足が前へ転がるように進むのが最大の特徴だ。

推進力が強く、歩くスピードが落ちにくいため、通勤でよく歩く人、オフィスと外回りを行き来する人、展示会・イベントで長時間移動する人ほど違いが出る。

価格は2万2000円（税込）。ボリューム感のある都会的デザインで、ストリートにもビジネスにも馴染む一足である。