いま次世代シューズブランドがアツい!高くても売れる理由とは?既存勢力と一線を画す欧州発ブランド〈On〉〈HOKA〉〈SALOMON〉の正体

筆者がベトナムを旅したとき、多くの観光客が履いていたのは〈On〉のシューズだった。なぜ人気なのか、その理由を探る(写真:今井康一撮影)
軽さや快適性から「街履き」としても市民権を獲得
近年、欧州発の次世代シューズブランドの躍進が、一見進歩的なようで実は旧態依然としていたスニーカーシーンに大きな波紋を呼んでいる。
メジャーからマイナーまで、あらゆる競技をサポートする旧来の巨大グローバルスポーツブランドは、現役アスリートからのフィードバックを受けて開発されるハイテクノロジーモデルにとどまらず、日常的なファッションやライフスタイルにまで市場を広げてきた。
その結果、街中に80年代や90年代にデビューした往年の復刻モデルがあふれ返り、テクノロジーの向上によって進化し続ける競技用と、ファッションとして街履きできるいわば“スニーカー”を異なるカテゴライズで展開するに至っている。

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とはいえ本来なら、優れた履き心地や負荷の軽減といった先端テクノロジーこそが、ランニング、サッカー、バスケットなど特定の競技に特化したスポーツシューズの本分だ。
アスリートほどの激しい運動ではないにせよ、日常的なワークアウトにも難なく対応できてこそ、その本分をまっとうしていると言える。
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