「今年こそクルーズへ!」——。初心者が知っておきたいクルーズ船の選び方と「早めに計画が吉」のホント。まずは行き先を重視

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ラグジュアリークラス(1泊7万円程度から)

乗客数が少なく、クルーとの人数比がほぼ同じに近いのが特徴で、きめ細かなサービスが受けられる。船のサイズは1万トン台から中型船が中心で、派手な施設は少ないが、静かで落ち着いた時間を過ごせる。

代金にアルコール代やチップなどが含まれていることも多く、「何もしなくても満たされる」旅がしやすいのもこのクラスならではだ。現在、日本の船会社が運航する客船は、規模は小さいものの、このラグジュアリークラスに分類される。

ラグジュアリー・クラスの客船
ラグジュアリークラスの客船は船内も重厚な造り(写真:マイク・ルワジ)
ラグジュアリー・クラスの客船
乗客人数を抑えたラグジュアリークラスの客船はプールデッキも余裕がある(写真:著者撮影)

なお、初めてクルーズに乗る人がどのクラスを選ぶかは、予算や旅の目的によって大きく異なる。

一般的には、船の規模や知名度、出発地の選びやすさを重視してスタンダードクラスやプレミアムクラスから始める人が多い一方で、最初から日本船やラグジュアリークラスを選ぶ人も決して珍しくない。クルーズには決まった「正解の入り口」はなく、自分のスタイルに合った選び方ができるのも魅力の一つだ。

初心者が知っておきたい販売時期と準備の話

かつてクルーズは、「一生に一度の特別な旅」と考えられることが多かった。しかし現在では、行きたいエリアへ楽に行ける旅の選択肢の一つとして、より身近な存在になっている。

なお、日本船を除く多くの外国客船では、クルーズの販売は出航の2年以上前から始まる。欧米では早期予約が一般的で、希望の客室を比較的安く押さえられたり、早期予約特典が付いたりするためだ。

もっとも、すべてのクルーズが早期に満席になるわけではなく、出航が近づいてから選べる航程も少なくない。ただし、行きたいエリアや客船、客室にこだわりたい場合は、早めに情報収集を始めたほうが選択肢は増える。

時間に余裕のあるお正月休みに情報を整理しておくことで、春以降の旅の可能性は大きく広がる。クルーズを検討し始めるのに、「早すぎる」ということはないのである。

藤原 暢子 クルーズ・ジャーナリスト/編集者

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ふじわら・のぶこ / Nobuko Fujiwara

長崎県生まれ。クルーズ専門誌『CRUISE』の編集長を10年間務めた後、フリーのジャーナリストに転身。25年以上にわたり国内外のクルーズ業界を取材し、150隻を超える客船に乗船。約100カ国の港町を歩き、クルーズがもたらす観光と地域経済、サステナビリティの関係を追い続けている。陸の旅では得られない「客船ならではの人との出会い」を大切にしている。悩みは、愛犬の豆柴をクルーズに連れていけないこと。https://www.cruise-media-lab.com

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