「今年こそクルーズへ!」——。初心者が知っておきたいクルーズ船の選び方と「早めに計画が吉」のホント。まずは行き先を重視
基本的に客船は、天候が安定し、海が荒れにくいベストシーズンのエリアを巡るように設定されている。
日本近海では、九州は暑さが厳しすぎない時期が選ばれ、日本海側は夏がベストシーズンとなる。日本一周クルーズは、気候の穏やかな春や秋に多く設定される傾向がある。
外国客船も同様で、アラスカは寒さが和らぐ5〜9月、地中海やエーゲ海、北欧は6〜10月が中心となる。気温がほどよく、海況も比較的安定している時期だ。カリブ海は通年クルーズが行われているが、ハリケーンの時期を避けるのが一般的である。
例外として、日本の夏祭りや花火を楽しむクルーズ、冬のノルウェー沿岸でオーロラを鑑賞するクルーズなどもある。暑さや寒さへの備えは必要だが、船だからこそ実現できる特別な体験ともいえる。
3つのクラス別・クルーズ船の選び方
行きたいエリアが決まったら、次に考えたいのがどの船を選ぶかだ。ここで無視できないのが予算である。
客船は、一般的にスタンダード、プレミアム、ラグジュアリーの3つのカテゴリーに分けられる。これは船の大きさ、サービス内容、1泊あたりの代金(2名1室利用時の1名分)などを総合した目安だ。
10万トン以上、乗客数2500人以上の大型客船が中心で、初めてのクルーズでも楽しみやすいのが特徴だ。家族連れやグループ客を想定した施設が多く、船そのものが1つのリゾートのような存在といえる。
テレビ通販などで名前を知った人も多い「MSCベリッシマ」は、このクラスを代表する1隻だ。子ども向け施設や多彩なレストラン、スワロフスキーが輝く大階段など、非日常感のある船内空間が広がる。初クルーズで「まずは楽しく体験してみたい」という人に向いている。


















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