香川だけじゃない!「コシなし柔らか麺」に行列ができる"隠れうどん県"の日常→地元民が通い続ける《天玉かうどん》の正体

✎ 1〜 ✎ 26 ✎ 27 ✎ 28 ✎ 29
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
うどんに載っているさつま揚げ
宮崎で「天ぷらうどん」といえばさつま揚げが乗っているのが一般的(写真:筆者撮影)

そして、個人的に欠かせないのがみそおにぎり。おにぎりに特製みそが塗られた一品で、やさしい甘さが、さっぱりとした出汁と相性が良いのだ。そう感じているのは筆者だけではないらしく、取材に訪れた日も多くの人が注文していた。

みそおにぎり
おばあちゃんが作ったおにぎりのような懐かしさ(写真:筆者撮影)

ちょっと行儀が悪いが、軽く出汁に浸してから食べるのもまたおいしい。おにぎりはあらかじめ作り置きされているので温かくはないが、その方が熱が加わらず、みそのおいしさが引き立つような気がする。最後に、添えられたたくあんで口直しをしてごちそうさま。セルフサービスなので、返却口へ食器を戻して店を出る。

周囲を見ると、筆者が来たときよりも席は埋まり、入り口の行列が長くなっている。それを見ていた女性のグループが「どうせすぐ席空くもんね」などと言いながら、列の最後尾についていた。確かに、昼時の忙しい時間帯でも手際よく提供され、サッと食べ終えられるのだから、多少行列が並んでいても何の問題もないだろう。

店の前の行列
平日だったが、正午になる頃には長い行列ができていた(写真:筆者撮影)

早朝6時から開店!「朝うどん」文化が根付く

JR宮崎駅店のほかは、ロードサイドもしくはショッピングモール内に展開している豊吉うどん。発祥の地である本店はいわゆる「南宮崎エリア」にあり、1975(昭和50)年に現在の場所にオープンしたという。「三角茶屋」の名にふさわしく、三角形をした特徴的な造りが目を惹く。店内にはテーブル席とカウンター席に加えて座敷もあるので、小さな子ども連れも気軽に寄りやすい。駐車場も広々としており、車での移動が多い方は本店にも訪れてみてほしい。

次ページ「朝うどん」は宮崎の食文化
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事