「ダンナを置いて1人で移住」50代女子が暮らす瀬戸内海の離島――ヤギを飼いパンを焼き古民家で暮らす…くらたまが見た"理想のシニアライフ"

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大きく実ったレモン(写真:筆者提供)

大きなカゴいっぱい大量のみかんとレモンを収穫したあと、鷺邸に戻りました。カツ子さん手作りハーブティーと、私とMがお土産に持参したスイーツでティータイムです。

カツ子さんと世代を超えていろんな話をした後、私たち3人は収穫したばかりのみかんとレモンをたくさんいただいて鷺邸を辞し、ミカンが住む家へ向かいました。

ミカンの家も広い古民家です。まだミカンが来て日が浅いこともあり、防寒設備などは整いきっていません。

「晩ご飯どうする?」

予定では、このままミカンの家で皆で鍋を作ることになっていました。でもミカンが、

「ゼンさんのところで食べない?」

と提案してきました。

詳しく聞くと、ゼンさんとはミカンが最近知り合った、同じく移住組の先輩で、数年前に購入した海そばの古民家で広島風お好み焼き屋を営んでいる男性だそうです。年齢は私たちよりひと回りくらい上で、前職は小学校の先生、そして居酒屋の店主という方でした。

初対面の人と手作りの鍋

それも面白いね、と私たちが賛同すると、ミカンは早速ゼンさんとやり取りをし、ゼンさんの店舗兼自宅に伺うことになりました。

しかも広島風お好み焼きを店舗でいただくのではなく、ゼンさんが作ったお鍋を皆でつつくという、「初対面の方のお宅にお邪魔して晩ご飯をいただく」という滅多にできない体験をさせてもらうことに。

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「ちなみに、飛び入りの男性が1人いるらしいけど、いい?」

ミカンが私とMに尋ねました。飛び入りの男性?

「どういう人?」

「さあ。ゼンさんも出会ったばかりでよくわからないって」

「え?」

スケジュールを決めていない旅ならではの出来事に、私たちは戸惑いながらも楽しみにゼンさんのお宅を目指したのでした(続きは1月15日配信予定です)。

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