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「『監修』が嘘ってこと?」 高級サウナでの死亡事故《監修のジローラモ氏》が「とばっちり」「無関係」とは言い切れないワケ

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  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
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江頭氏のYouTubeチャンネルで、トルコで現地の人に試食してもらう企画動画を公開したのだが、この商品の原材料に豚肉由来成分のポークエキスパウダーが使われていたことで問題となった。豚肉はイスラム教徒にとってタブーの食品であるからだ。

「コラボ」と銘打ってはいるが、おそらく江頭氏は商品開発に深く関わってはおらず、YouTubeを活用したプロモーションを中心に関与していた――というところではないかと思う。

ただ、江頭氏は広告タレント以上の責任を背負わざるをえなくなり、関係各社とともにトルコを再訪して、謝罪を行うという事態となった。

20年には、歌手のGACKT(ガクト)氏とホストのROLAND(ローランド)氏がプロデュースしたファッションブランド「G&R」のドレスが、他社商品のデザインを模倣した疑いが浮上するという事件が起きた。

運営会社のdazzy(デイジー)だけでなく、GACKT氏、ROLAND氏も謝罪し、商品の販売中止と回収が行われた。

セブン-イレブンを襲った危機

一方で、企業側がリスクを背負うこともある。

22年にコンビニ大手・セブン-イレブンは有名店数点とコラボしたカレー商品を発売したが、その中のコラボ先の1つである老舗インド料理屋「ナイルレストラン」のオーナーG・M・ナイル氏が強制わいせつ容疑で書類送検されていた事実が発覚した。

G・M・ナイル氏は即日取締役を解任され、3代目オーナーが謝罪を行った。商品自体には問題がなかったこと、コラボ企画は3代目オーナーが行っていたことから発売中止は免れたが、状況次第では中止にせざるをえない状況に追い込まれていただろう。

繰り返しになるが、有名人の「監修」「コラボ」はメリットが大きいが、一方にトラブルが発生した場合に他方へと飛び火する危険性も高い。宣伝効果が高い一方で、悪評に転じた際の拡散力も強い。

ハイリスク・ハイリターンな手法であることを自覚して、双方が相手方をしっかりと監視、管理する必要があるし、契約条件も明確にして、リスク管理をしっかり行う必要がある。

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