「令和の米騒動」受け…白米よりパックごはんの時代に!? 前年比売上2ケタ増の「マンナンごはん」、カロリー・糖質抑えめだけじゃない"絶好調の理由"

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「パックごはんが非常時でなく日常のものになったいま、プラスアルファの価値を求める消費者の方が増えています。その結果として、カロリーコントロールがしやすく、食物繊維もとれるマンナンごはんに注目をいただいているのではないでしょうか」

発売から10年目、ようやく時代が追いついた……! と言えるのかもしれない。

阿部さん
「今年3月の価格改定後も、高水準の伸びを維持しています」と阿部さん(写真:大塚食品)

需要増が続くパックごはん市場、今後の成長にも期待

マンナンごはんに限らず、パックごはん市場全体が伸び続けている理由として、高齢者世帯と単身世帯の増加の影響も大きい。2024年の「国民生活基礎調査」によると、全世帯に占める高齢者世帯と単身世帯の割合はそれぞれ3割以上。

食が細くなり、食事の準備そのものがおっくうになってきた高齢者や、頻繁に炊飯する習慣がないひとり暮らしにとって、レンジでチンするだけのパックごはんはもはや欠かせないアイテムだ。また、“タイパ”(タイムパフォーマンス)を重視したい共働き世帯からの支持も厚い。

国内に比べてシェアは小さいものの、輸出高も大幅に伸長している。農林水産省のデータでは、2024年度のパックごはんの輸出額は14.3億円で、前年に比べ43.8%のプラスに。全体的な輸出額はここ5年間で倍増した。世界的な健康志向の高まりで日本食ブームが起こり、アメリカを中心に香港、台湾などで需要が伸びていることが要因だ。今後もさらなる販路拡大が見込まれる。

令和の米騒動はいまだ収束のめどが立たず、12月第2週(8~14日)の時点で全国のスーパーの平均米価格は5キロあたり4331円。相変わらず高値水準が続く。多くのパックごはんメーカーでは、今年に入り複数回の値上げを余儀なくされた。苦肉の策として銘柄米の代わりにブレンド米を使用するケースも見られるが、パックごはん市場そのものはこの先も着実に拡大していくことが予想される。

安定した原料調達など数々の課題を抱えるなか、多様化する消費者のニーズに応えるべく、マンナンごはんをはじめ、各種銘柄米、五穀米に発芽玄米、赤飯、かゆ、炊き込みご飯、カレー、チャーハンなど、各社は続々と個性豊かな商品を打ち出している。成長を続けるパックごはんの可能性に注目したい。

植木 淳子 編集・ライター

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うえき・じゅんこ / Junko Ueki

大学卒業後、女性週刊誌、総合誌の編集者を経てフリーランスに。ライフスタイルやエンタメ、子育て・教育、インタビュー記事など取材・執筆しています。

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