24年秋に買収した同業のレクストホールディングスの連結で事業規模が拡大。「バイセル」ブランドなどで展開する既存の出張買い取り、店舗買い取りとも好調に推移しており、前期記録した最高益を大きく更新する見通しだ。株価も高値更新を続ける展開となっている。
2位は業務効率化クラウドサービスを展開するサイボウズ(4776)。主力の「キントーン」や「サイボウズ Office」の契約社数、契約ユーザーライセンス数が順調に増えているうえ、24年秋実施の値上げ効果もあって利益率が上昇している。今25年12月期の純利益は前期比で8割近く増え、連続で最高益を更新する見通し。
3位は半導体検査装置の世界大手、アドバンテスト(6857)。米エヌビディアのGPU検査をほぼ独占しており、エヌビディアの株価上昇とともに当社の株価も上がり、時価総額は一時15兆円を超えた。
足下の業績も絶好調だ。拡大するAI需要を背景に半導体の高性能化や複雑化が進んでテスタ需要も増大しており、半導体テストシステムの出荷・売り上げが大きく伸びている。今26年3月期の売上高は9500億円と前期比で2割以上増え、純利益は2750億円と過去最高だった前期(1611億円)を大幅に更新する。
太陽HD、サッポロHDは4期ぶりに更新
連続して最高益更新が続く企業が上位に並んだが、久しぶりに最高益を更新する企業も少なくない。
6位に入った太陽ホールディングス(4626)は22年3月期以来の最高益更新が見込まれる。傘下の太陽インキ製造は、プリント配線板の保護膜や半導体実装に用いる絶縁材インキの世界大手。今26年3月期はメモリー向け製品や車載、スマートフォン関連部材が好調で、11月に通期の業績見通しを上方修正。26年3月期の純利益は184億円と、過去最高だった22年3月期の118億円を大きく上回る見通しだ。
15位に入ったサッポロホールディングス(2501)も4期ぶりの最高益更新が見込まれる。国内ビール事業で主力製品の「サッポロ黒ラベル」中心に販売が好調なほか、価格改定効果で採算性が改善。安定収益源の不動産事業でも新規取得物件が通年で寄与。加えて、前期あったアメリカ子会社ののれん減損がなくなり、今25年12月期の純益は過去最高益だった4年前の123億円を大きく上回る見込み。
31位に入ったゼネコン大手の鹿島(1812)は、18年3月期以来となる8年ぶりの最高益見通し。土木で複数の大型工事が最盛期を迎え、粗利益率も改善している。会社側は11月に業績見通しを上方修正し、純利益の予想を1300億円から1550億円に引き上げた。


















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