自己啓発本を何冊も読むより"学びになる"時間の使い方――「大切な人と2人で一流フレンチ」の経験が対人スキルを高めるワケ

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さあ、2人の時間です。

お相手が誰かはわかりませんが、夫婦なら長い付き合いで会話が無いこともあるし、息子や娘は照れてしまうし、親御さんだと変に意地を張るかもですし。年下の知り合いなら、あらゆるハラスメントを気にしなくてはならないし。そういう制約がある中で2時間、楽しめるかと想像すると、少し気が重くなりますよね。

でもこういう時にレストランがいいのは、いたるところに会話のきっかけ、いわゆるカンバセーションピースがちりばめられていることです。

料理やお酒も会話の材料に

最たるものは目の前の美味なる料理ですね。だいたい、おいしいものの話をしていると人は笑顔になるものです。

そして心をリラックスさせてくれるお酒。さらにこだわりのお皿やカトラリー、壁の絵や照明、景色。あらゆるネタがあります。驚きや疑問が湧いたら、サービススタッフに話しかければ、より深い話やウイットに富んだ返しをしてくれます。レストラン全体を味方につけ、利用すれば話題なんていくらでもあります。

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もちろんこんなことはご存じでしょうが、大切なのは自分の話よりお相手の話をじっくり聞くことですよね。営業の極意。

話を聞いて相手の所作を見ていると、不思議なことに自分自身が気づくことも多くなります。

ああ、私もこうふるまえばいいのかとか、こんな表情はよくないな、とか。いくつになっても、自分に対する気づきは人間力向上にとても大事です。

お店を出る時には、おそらくものすごい充実感、達成感を得られると思います。映画やコンサートもいいのですが、レストランで感じる高揚感はご自身が主役として作り出したものですから、格別です。

そしてきっと、また訪れたくなるでしょう。そんなお客さんをレストラン側も待ち望んでいます。

大木 淳夫 「東京最高のレストラン」編集長

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おおき あつお / Atsuo Ohki

1965年東京生まれ。学生時代から好きな場所は「レストラン」だった。学習院大学卒業後ぴあ(株)に入社。ぴあ編集部時代、3年かけて田中康夫氏に依頼を続け『いまどき真っ当な料理店』を刊行。2001年『東京最高のレストラン』を創刊、編集長となる。編集担当作品に『一食入魂』(小山薫堂)、『新時代の江戸前鮨がわかる本』(早川光)、『東京とんかつ会議』(山本益博、マッキー牧元、河田剛)など多数。また「食べログ」サイトで「大木淳夫の新店アドレス」を連載、堀江貴文主催のグルメサイト「TERIYAKI」のテリヤキストとしてウェブメディアでも執筆。「料理レシピ本大賞 in Japan」の特別選考委員、「日本ガストロノミー協会」理事。

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