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ライフ #50歳からの美食入門

自己啓発本を何冊も読むより"学びになる"時間の使い方――「大切な人と2人で一流フレンチ」の経験が対人スキルを高めるワケ

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  • 大木 淳夫 「東京最高のレストラン」編集長
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さあ、2人の時間です。

お相手が誰かはわかりませんが、夫婦なら長い付き合いで会話が無いこともあるし、息子や娘は照れてしまうし、親御さんだと変に意地を張るかもですし。年下の知り合いなら、あらゆるハラスメントを気にしなくてはならないし。そういう制約がある中で2時間、楽しめるかと想像すると、少し気が重くなりますよね。

でもこういう時にレストランがいいのは、いたるところに会話のきっかけ、いわゆるカンバセーションピースがちりばめられていることです。

料理やお酒も会話の材料に

最たるものは目の前の美味なる料理ですね。だいたい、おいしいものの話をしていると人は笑顔になるものです。

そして心をリラックスさせてくれるお酒。さらにこだわりのお皿やカトラリー、壁の絵や照明、景色。あらゆるネタがあります。驚きや疑問が湧いたら、サービススタッフに話しかければ、より深い話やウイットに富んだ返しをしてくれます。レストラン全体を味方につけ、利用すれば話題なんていくらでもあります。

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もちろんこんなことはご存じでしょうが、大切なのは自分の話よりお相手の話をじっくり聞くことですよね。営業の極意。

話を聞いて相手の所作を見ていると、不思議なことに自分自身が気づくことも多くなります。

ああ、私もこうふるまえばいいのかとか、こんな表情はよくないな、とか。いくつになっても、自分に対する気づきは人間力向上にとても大事です。

お店を出る時には、おそらくものすごい充実感、達成感を得られると思います。映画やコンサートもいいのですが、レストランで感じる高揚感はご自身が主役として作り出したものですから、格別です。

そしてきっと、また訪れたくなるでしょう。そんなお客さんをレストラン側も待ち望んでいます。

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