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ライフ #50歳からの美食入門

自己啓発本を何冊も読むより"学びになる"時間の使い方――「大切な人と2人で一流フレンチ」の経験が対人スキルを高めるワケ

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  • 大木 淳夫 「東京最高のレストラン」編集長
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なぜフレンチなのかですが、フランス料理には総合芸術的なところがあって、料理、サービス、内装、そのすべてにあたってわかりやすい非日常感を味わえるからです。もちろん他のジャンルでもいいのですが、華やかさが大切ということは覚えておいてください。

2人、と人数を限定したのは、より非日常感を高めるためです。

フランス料理であれば前菜、主菜、デザートとゆっくり味わうと約2時間から2時間半。どこにも逃げ場はありません。目の前の同伴者を楽しませ、さらにお店の人間まで巻き込んで充実した時間を作っていかなければならないのです。

なぜなら、あなたが座長兼演出家だから。

座長って、ドンと構えているだけではなく、いかに皆が楽しく動けるかに気を遣いますよね。結果的に自分も引き立つからですが。その心構えを大切にしてください。

この時間を楽しめるようになれば、何冊も自己啓発本を読むより、よほどためになると思いますし、明らかに人間としての魅力がアップします。なぜなら、五感すべてを総動員しなくてはならないからです。

面倒ですか? いや面白いですよね。若い頃を思い出してください。恋愛でも仕事でもチャレンジしたではないですか。ああいう気持ちです。しかも今の皆さんには人生の経験がある。

ちなみに私は、かつて師匠である田中康夫さんが言った、“デートは映画館ではなくレストランに行くべきだ。同じ2時間でも無言で過ごす映画と会話があるレストランとでは、親密度がまるで違う”という言葉にいたく感動し、20代の頃は愚直にデートはレストランで、を繰り返してきました。

初めてのお店の場合は、事前に実際に歩いてみて、行き方を予習したりしたものです。今の若い人には信じられないかもしれないですが、50代くらいの皆様ならきっと身に覚えがあるのでは。

でも今になってふと思うのです。これが自分の社会性を高める特訓でもあったなと。あきらかにコミュニケーション力が上がり、自分の血となり肉となっています。

予約から入店までも大事な時間

では具体的にどうするかをお伝えしましょう。

まずはお店選びです。華やかなフレンチがいいとお伝えしましたが、さらに言うと会話に集中できるような余裕のある空間や、客層が若すぎないことも大事ですね。浮いてしまっては居心地が悪いですから。

そう考えると都内では、「トゥールダルジャン 東京」(永田町)、「レストラン ナベノイズム」(浅草)、「レストラン リューズ」(六本木)、「シェ・イノ」(京橋)、「レストラン ラフィナージュ」(銀座)、「ラペ」(三越前)、「ラ・ブランシュ」(表参道)、「ル・ブルギニオン」(六本木)といったお店を推奨したいと思います。

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【これらのフレンチを勧める理由】

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