「忘年会参加したくない」50代が多い"切実なワケ" 若者の飲み会離れはウソ? 参加意欲が低い世代、高い世代の意外な結果
一方、40代50代の参加意欲はそれほど高くない。とくに私と同世代の、50代は半数を切っている。かつては「飲み二ケーション」を推進していた世代が、今では敬遠する側に回っているのだ。
この背景には何があるのか?
まず、忘年会に前向きな人の意見を見ていきたい。調査によると、20代が参加したい理由のトップ3は以下のとおりだ。
(2)職場での繋がりを感じたい(26.0%)
(3)飲みの席だけの話を聞きたい(23.7%)
コロナ禍でリモートワークが普及した。そのため、対面でのコミュニケーションに飢えている若者が多いのだ。テレワーク環境で感じてきた「コミュニケーションのズレ」を、直接の交流で補いたい。そんな思いが強いのである。
忘年会は出世のチャンスと思う人は何割?
さらに、Job総研「2025年 忘年会意識調査」で、「忘年会は出世のチャンスか」と聞いたところ、「忘年会は出世のチャンスだと思う派」は60.5%いたそうだ。仕事だけでは見えない上司や先輩の一面を知りたい。そう考える若者は少なくない。飲みの場でしか聞けない話に価値を感じているのだ。
つまり、忘年会を「義務」ではなく「機会」として捉えている若者も多い、ということだ。人間関係を構築し、キャリアを有利に進めるための場。そのように前向きに考えているのだ。
では、最も参加意欲が低い50代は、なぜ消極的なのか。参加したくない理由を見てみよう。
(2)飲み会のノリについていけない(21.2%)
(3)経済的な負担が気になる(19.2%)
とくに注目すべきは「飲み会のノリについていけない」という回答だ。40代50代は役職者が多い。部長や課長という立場で参加すると、気を遣う場面が増える。かつてのように無邪気に楽しめなくなっているのだ。



















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