翻訳家も薦める 文字だけ英語学習に「見る」を入れると劇的に変わる 《ビジュアル》で学ぶ"英語"がこうも話題になる理由

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つかめ!英語ダマン 英会話で世界にとびだせ!編
英語教育熱の高い韓国で話題になった、「マンガ×英語教材」が支持を集める理由は何なのでしょうか?(画像:『つかめ!英語ダマン 英会話で世界にとびだせ!編』)
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英語学習が「単語の丸暗記」や「フレーズの詰め込み」で終わってしまうのはなぜか。その背景には「場面やニュアンスがイメージできない」という壁が潜んでいる。そこで注目されているのが、視覚(画像・イラスト・マンガ)を活用する“ビジュアル学習”の手法だ。
このアプローチは国内でも書籍としてヒットを生んでいる。さらに英語教育熱の高い韓国では「マンガ×英語教材」が大きな潮流となり、その韓国で話題になった『つかめ!英語ダマン 英会話で世界にとびだせ!編』の日本版も出ている。いったいなぜ、ビジュアルが理解を加速させるのだろうか。そして韓国発の教材が支持を集める理由は何なのか。

「ビジュアルで学べる英語本」が市場でも存在感

文字だけで英語を学ぶと「訳語を覚える」という学習ルートに偏りがちになり、うまく使いこなせないことが起こりがちだ。ところが、そこにひとたび視覚イメージを伴うことで、「語彙やフレーズ」と「使いどころ」が自然に結びつく、ということを前編(『英語得意だった私が「トイレ」で大恥をかいたワケ』)見てきた。

筆者にもわかるこの優れた手法に、英語学習の専門家たちが気づいていない訳がない。その証拠に、ビジュアルで英語を学べる本は、昨今、英語本の市場で確実にその存在感を高めている。

ひとつ、代表例をご紹介しよう。マーク=村木幸司氏の『見るだけでわかる!! 英語ピクト図鑑』(プレジデント社)は、ピクトグラムを使い、単語の意味・使い分け・ニュアンスを視覚的に整理した構成が特徴の一冊だ。

文字情報だけでは捉えにくい意味の広がりを、絵を通じて直感的に理解できる点が支持されている。「単語を暗記するだけでは足りない」「使い分けの感覚を身につけたい」という読者のニーズが根強いことの表れだろう。

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