翻訳家も薦める 文字だけ英語学習に「見る」を入れると劇的に変わる 《ビジュアル》で学ぶ"英語"がこうも話題になる理由

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そんな英語教育の進化が目覚ましい韓国で、いま市場を席巻しているのが、物語を読みながら英語を身につける「マンガ英語教材」だ。

(画像:『つかめ!英語ダマン 英会話で世界にとびだせ!編』)
(画像:『つかめ!英語ダマン 英会話で世界にとびだせ!編』)

このほどマガジンハウスから日本語版が発売されることになった『英語ダマン』はその代表格である。日韓で累計350万部を超える人気シリーズ『理科ダマン』(現在10巻まで刊行中)の英語を扱ったヴァージョンだ。マンガのストーリーを読み進めるうちに、自然な英会話が身につく構成で、子どもから大人まで支持を集めている。

なぜ「マンガで英語を学ぶ」と効果的なのか

もう一つ注目されているのが『みるみる英語に強くなるマンガ』(マガジンハウス)。記憶を失って生まれた世界で、主人公が目の前の物体に名前をつけながら英語を学んでいくという斬新な設定だ。
なぜ前置詞が必要なのか、なぜ“can”が便利なのか――といった文法的な疑問を、ストーリーの中で“体験的に”理解できる。テレビ朝日「グッド!モーニング」でも紹介され、日本でも話題を呼んでいる。

マンガを使った英語学習には、明確なメリットがある。前述の通り、かつて漫画家になることを夢見たことがあり、落書きによる独自のビジュアル学習を無意識に実践していた筆者はそう断言したい。理由は以下の通りだ。

• 場面・文脈が可視化される:誰が・どこで・誰に・何を言っているかが絵とセリフで示され、「この場面ならこう言う」が理解できる。
• 記憶に残りやすい:ストーリーや情景を思い出すことで、フレーズも一緒に想起される。
• 学習意欲を維持できる:物語として楽しめる教材は、学習のハードルを下げ、継続につながる。
• 「使える英語」に直結する:覚えるだけでなく、「この場面で使ってみよう」という意識が芽生える。

マンガは単なる娯楽を超えた、「英語を実際の文脈で学ぶ」ための優れた装置でもあるのだ。なにしろ読みやすい。そして一度と言わず、二度、三度と再読しやすい。反復学習が記憶の定着につながることは言うまでもないだろう。

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