「若いうちは東京で働くのもアリか…」→「この街を離れたくない」 就活失敗で失意の上京、23歳彼女が選んだ「ゆとりのある街」で起きた"大変化"
愛読書を読んでスピッツを聴いてと脳内がせわしなかったが、「下北沢の次は、経堂(きょうどう)に止まります」のアナウンスは聞き逃さなかった。
社会人1年目から6年暮らした経堂に久しぶりに降り立つ。変わらず自分にとって特別な街だ。
徳島、大阪を経て東京へ。私が選んだのは「経堂」という街だった
上京したのは、就職が理由だ。本当は大学時代を過ごした大阪を希望していたのだけど、阪急電鉄の採用試験には、レゴで電車を作るグループワークで落ちた。
第2志望の出版社に拾われ、「若いうちに東京でバリバリ働くのもアリか……」と、なんとか目の前の事実を肯定して上京した。
徳島出身の私はそれまで、東京に遊びに来たのは一度だけ。どの街に住めばいいかなんて見当もつかず、Google検索「東京 住みやすい街 ランキング」でヒットした記事をいくつか読んで、清潔な雰囲気と都心へのアクセスのよさから小田急線の経堂を選んだ。



















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