"有能なファシリテーター"は誰でもなれる! 会議や議論を驚くほど円滑に進めるための「簡単な方法」
誰だって最初は初心者ですから、本質観取のファシリテーターの経験は、少人数のグループから始めるのがちょうどいいのではないかと思います。 慣れた人が全体ファシリテーターをしてくれれば、その進行に乗ってある程度スムーズに進めることもできるはずです。
別言すれば、大人数で本質観取をやる場合は、全体ファシリテーターの役割がとりわけ重要になってくるということです。
「場を信頼する」ほうがうまくいく
もう1点、大事なことがあります。ファシリテーターは、どうしても「いい対話の場をつくらなきゃ」「ちゃんと言葉を完成させなきゃ」といったプレッシャーを感じてしまいがちです。
でも、「自分が何とかしなきゃ」と気負いすぎると、ついついその場を過度にコントロールしてしまって、参加者のポテンシャルが発揮できなくなってしまう傾向があります。
私たちの経験では、むしろ思い切って「場を信頼する」ほうが、本質観取の対話は圧倒的にうまくいくものです。
沈黙が続いても、しばらく待っていれば、誰かがポツリと本質的な言葉をその場に置いてくれることがあります。ファシリテーターが気づかなかったような観点が、突然誰かから示されることも多々あります(と言うよりそれがつねです)。
本質観取のあいだ、参加者のみんなの頭はフル回転しています。だからファシリテーターは、自分1人で何とかしようとは思わずに、思い切って「場を信頼する」「場に任せる」余裕を持つようにしたいと思います。
もちろん、言うは易しです。それに、そんな余裕は、ある程度の経験を積んで初めて持てるようになるものかもしれません。
でも、このことを知っているのと知らないのとでは、その場の活性度はきっと大きく違ってくるはずです。ファシリテーターに挑戦する際には、ぜひ、「場を信頼する」ことの大事さを覚えておいていただければと思います。
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