"有能なファシリテーター"は誰でもなれる! 会議や議論を驚くほど円滑に進めるための「簡単な方法」

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本質観取は、まだ誰も知らない答えを見つけるために、みんなで言葉や思考を持ち寄る営みです。本質観取のファシリテーターは、その知的冒険のいわば船頭のような存在でもあります。船頭みずから、前人未到の海への冒険を、存分に楽しんでいただきたいと思います。そのワクワク感は、参加者にきっと伝播し、本質観取がより楽しく、また意義深い時間になるはずです。

よきファシリテーターはよき「質問者」である

まだ誰も答えを知らない、と言いましたが、だからこそ、ファシリテーターには「尋ねる」姿勢が重要になってきます。ソクラテスの「産婆術」のように、まだ誰もよく理解していない物事の本質について、互いに尋ね合うことで発見を生み出していくのです。

もちろんこれは、ファシリテーターだけの役割ではありません。本質観取をやっていると、このような尋ね合う時間が自然と生まれてくるものです。ただファシリテーターは、参加者の中でも特によき質問者であることを意識したいと思います。

たとえば、以下のような声かけを意識してみるといいでしょう。

「もうちょっと具体的に言うとどうなりますか?」
「それはつまりこういうことですか?」
「こういう例外もありそうですが、どう思いますか?」
「もう少し言葉にしてみることはできそうですか?」
「ここまでの議論で、疑問に思ったことはありませんか?」
「ここまでで発見したことがあれば聞かせていただけますか?」

ちなみに、ファシリテーターのあいづちも意外に重要な要素です。

「なるほど〜」
「確かに」
「それは言えてますね」
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