中学受験で"後悔"が52%の衝撃!「こんなはずじゃなかった」 令和に親が犯しがちな"その先"の戦略ミス

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もちろん全員がそうなるわけではありません。しかし、「偏差値が高い=子どもにとって最適」では必ずしもなく、その子の性格・ペース・学び方と合うかどうかの方が圧倒的に重要なのです。

「成績が下位でも、それでも名門校の授業を受けられ続けることにはメリットがあるし、そこでの友人関係はその子にとってプラスになるじゃないか」と考える人もいると思います。

たしかに、名門の学校に行くメリットは「成績が上がる」という点以外にもたくさんありますから、成績面だけをクローズアップしていいのか? という考え方もあるでしょう。

「評定平均」という制度上の落とし穴

しかし、昨今状況が変わってきていて、令和の時代にはそうした名門校で成績下位になり続けることには大きなデメリットがあります。最も見落とされがちな問題が、「評定平均」という制度上の落とし穴です。

現在の大学入試では、「学校推薦型選抜」「総合型選抜」など、“一般入試以外”の枠がどんどん増えています。このとき重要になるのが、高校3年間の評定平均です。最近の大学入試では「評定4.0以上でないと出願できない」など明確な基準があり、難関大学ほどこの条件が厳しいです。

ところが偏差値の高い中高一貫校ほど授業レベルが高く、平均点が低いため、評定が取りづらいのです。例えばですが、偏差値70の進学校で努力して、成績がなかなか伸びず、「評定平均3」になってしまったとします。しかしそういう生徒が転校して偏差値を少し下げ、偏差値55の学校に行ったとします。そうなると、定期テストのレベルは下がりますから、同じ学力であっても、「評定平均4」になることがあります。

進学校のテストは難しく、周りのレベルも高いので、めちゃくちゃ頑張っているのに「テストの平均点を取るのがやっと」という学校も普通です。

そのなかで評定4.0以上を取るのは至難の業です。一方で、偏差値50前後の学校での評定は当然ながら評定4.0以上のハードルはそこと比べて大きく下がります。

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