新宿への小田急線「最後の砦」駅長が語る日常風景 代々木上原駅「乗降2位」でも改札階はコンパクト

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「朝はアルバイトから副駅長までホームに総出でラッシュの対応しています。体調を崩されるお客さまがこの駅で限界を迎えるのか、毎朝必ず数人いらっしゃって、ベッドが野戦病院のようになることがあります。それでも改札口は静かです。改札口の出入りは経堂のほうが多いのではないでしょうか」(亀井駅長)

亀井駅長は1989年4月入社。初めは相模大野駅に配属された。2010年から4年ほどの本社勤務では駅係員の「接客グランプリ」に携わったり、新入社員研修の講師役を務めたりしたという。その後、「小田急お客さまセンター」の所長や本厚木駅長を経て2025年4月に代々木上原に駅長としてやってきた。

ホームと改札口は別世界

「昔の代々木上原駅は商業施設『アコルデ』もなく殺風景な印象だったのですが、いまは周辺にイスラムのモスク(東京ジャーミイ)があったり、“裏渋”といってオシャレなカフェや雑貨店が増えていたりと、環境がよくて私は好きですね」(亀井駅長)

代々木上原の改札口
代々木上原駅の改札口は1カ所。乗降人員のわりに改札機の数は多くはない(記者撮影)

列車が到着するたびに乗り換え客で混雑するホーム階から階段を降りると小ぢんまりとした改札口。“小田急で2位”の駅の外にはまだまだ知らない世界が広がっていそうだ。

【写真】乗降客数が小田急全70駅中2位の代々木上原駅。だが、乗り換え客で混雑するホームから改札階へ降りると驚くほどコンパクトで静かな別世界が広がっている
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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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