新宿への小田急線「最後の砦」駅長が語る日常風景 代々木上原駅「乗降2位」でも改札階はコンパクト
ただ、1カ所しかない改札口と、広いとは言えない改札内の通路を見ると、“小田急で2位”という実感はあまり湧かないかもしれない。小田急線は代々木上原を介して東京メトロ千代田線と相互直通運転をしている。その駅の改札口を出ない乗客の数がカウントされているためだ。
千代田線は代々木上原―北綾瀬間の24kmの路線。表参道・霞ケ関・大手町と都心のビジネス街をつないでいき、つくばエクスプレスや東武スカイツリーラインが乗り入れる北千住を経て綾瀬へと至る。
綾瀬から東はJR常磐緩行線と相互直通運転をしており、小田急・東京メトロ・JR東日本の3社によるネットワークを形成している。代々木上原では茨城県の取手行きの表示も見ることができる。
また、北千住までの千代田線内には小田急の青いロマンスカー車両MSE(60000形)が乗り入れており、「メトロはこね・えのしま」「メトロホームウェイ」という地下鉄ではめずらしい有料座席指定特急が走る。ただし代々木上原では乗務員交代のために停車するものの、乗客の乗り降りはできない。
「高架複々線化の第一歩」
代々木上原駅は1927年4月1日、当時の小田原急行鉄道が新宿―小田原間を開業させた際に誕生した。開業当時の駅名は「代々幡上原」だった。現在の駅名となったのは1941年のことだった。
1976年に同駅付近の連続立体交差化工事が完成した。1978年3月31日に千代田線が代々木公園から1駅(1km)延伸し、相互直通運転を開始。代々木上原が躍進することになった。



















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