4万時間かけて作られる25台限定の「ファントム・センテナリー」100年のストーリーが描かれたインテリアが超弩級!

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それだけでない。ロールス・ロイス車のシンボルであるラジエターマスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」が、金色に輝いているのだ。

これは18金で鋳造して、24金でメッキしたという。

室内のボタンによって電動で格納される機構をもっている(写真:Rolls-Royce Motor Cars)

電動格納式なので、逆にこの金色の像がすーっとグリルの中から現れたときは、かなり劇的では、と想像した。

24金を使ったアクセントは各所に見受けられ、果たしてオーナーは路上に停めておけるのかと心配になる。

ファントム100年のストーリーが車内各所に

プライベート・コレクションたるゆえんは、もちろん、これだけにとどまっていない。「これまでで最も複雑で技術的な冒険ともいえる仕上げ」は内装にも及んでいる。

ドアを開けてのぞきこんだときの内装にこそ、ファントム・センテナリーの真骨頂だともいえるだろう。

シートのみならずドアや天井にまでファントムの「ストーリー」が表現される(写真:Rolls-Royce Motor Cars)

「ファントムにまつわる出来事や人物を、歴代ファントム(現行型はⅧ)とともに100年の物語として表現しました」と、内装のデザイン担当者が車両のかたわらで解説してくれた。

「今回のプライベート・コレクションは、これまでで最も複雑なものでした。なにしろ10人のデザイナーが作業したんです。普通は、ないことです」

革張りの前席シート、特殊なファブリックで張った後席シート、加工したウッドを使ったドアの内張り、ダッシュボードの特殊なデザイン、そして天井を含めた車内の雰囲気――。

そこに、ファントムがたどってきた100年が表現されている。

ダッシュボードにはこれまでのメディアにおける表現をモチーフに本のように造型したアルミニウムの「アンソロジーギャラリー」が設けられている(写真:Rolls-Royce Motor Cars)

「私たちデザイナーは半年かけて、内容を吟味しました。どんなビジュアルを使うかを、自動車史家や愛好家に意見を聞き、歴史にまつわる文献を渉猟し、最適なモデルが最もよく写っている写真も絵作りの参考にしました」

デザイナーが作成した下絵は、ファッション業界にテキスタイルを提供している企業の協力のもと、擦れなどに強い素材にデジタルプリントすることで実現したという。

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