次の開業はどの国だ?「世界の高速鉄道」最新事情 米国はテキサス新幹線苦戦、「LA・ベガス線」優勢
国際高速鉄道協会(IHRA)の国際フォーラムが10月22〜25日の4日間にわたって都内で開かれた。IHRAは東海道新幹線50周年のタイミングで2014年に設立された一般社団法人。新幹線を運営するJR各社およびメーカー、総合商社、コンサルティング会社などで構成される。
IHRA国際フォーラムでは高速鉄道を導入済み、または計画中の国・地域の成長戦略や高速鉄道の状況などについて広く議論や情報共有が行われ、2年に1度開催される。
各国の鉄道業界トップが語る最新事情
23日の会議の冒頭では石破茂前首相が会場に駆けつけ、新幹線が今後の世界経済の発展に果たす役割について期待を示した上で、「日本はリニア新幹線建設の一方で、明治時代に造られた鉄道がまだ走っている場所もある。国土のあり方として正しいのか」と在来線も含めた議論の必要性を訴えた。また、夜行新幹線のアイデアも披露するなど鉄道ファンとしての一面も覗かせた。
その後は各国・地域における鉄道業界のトップたちが自ら現地の最新の状況を説明し、参加者はみな熱心に耳を傾けていた。その中の興味深い事例について、会議の内容に公式発表された事項を補足しながらいくつか紹介したい。



















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