次の開業はどの国だ?「世界の高速鉄道」最新事情 米国はテキサス新幹線苦戦、「LA・ベガス線」優勢
■タイ
首都バンコクから5路線の計画がある。先行しているのはバンコクとラオスとの国境付近にあるノンカイを結ぶ約600kmのルート。ノンカイからはラオス高速鉄道と接続して中国と結ぶ計画だ。
ラオスとの国境を流れるメコン川には現在、鉄道と自動車の両方が走行可能な「タイラオス友好橋」が架けられており、現在の橋に並行して鉄道専用橋を建設する計画もある。「現在はラオスと橋の建設財源をどうするか話し合っている段階」とタイ運輸省のピチェット・クナダムラクス鉄道局長が話す。
バンコク―チェンマイ間の構想も
バンコク―ノンカイ間の建設は2期に分かれ、現在建設中の第1期バンコク―ナコンラチャシマ間約250kmは2029年に完成予定。第2期のナコンラチャシマ―ノンカイ間約350kmは2026年に着工、2030年の完成を見込む。
バンコクとタイ第2の都市チェンマイを結ぶ構想もある。第1期はバンコク―ピサヌローク間380km、第2期はピサヌローク―チェンマイ間288kmで、完成すれば時速300kmの列車がバンコク―チェンマイ間を3時間半で結ぶ。
2015年に日本・タイ間で協力覚書(MOC)が結ばれた。だが、「新幹線を使う計画もあるがなかなかうまくいかない」とクナダムラクス鉄道局長が明かす。



















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