「あえて丸付けしない」《実質、東大の医学部》理3合格者が実践していた驚くほど効果的な勉強法
もう1つは、「その問題について考える時間を増やすことができる」という効果です。すぐに丸付けをすると、もちろんその問題について覚えていることが多いので「あ、やっぱりここ間違えていたんだ! ここ、もしかしたら違うかも?って思いながら解いてたんだよな」というように、発見もあるでしょう。
しかし、すぐに丸付けをするということは、その問題について考える時間が少ないということでもあります。問題を解いてから、一旦休憩に入ったとすると、「さっきの問題、合っていたかな」と考える時間が長くなることになります。
また別の科目の勉強をしたりして、その問題について忘れてしまったとしても、その分「あれ、この問題ってどうして間違えたんだろう? そもそもどんな問題だったんだっけ?」と、その問題について思い出したり考え直したりするきっかけにもなります。
このような思考は、二度手間のように感じられるかもしれませんが、考える訓練にもなるため、むしろ勉強になるのだといいます。この勉強を実践していた人曰く、コスパはよくないように感じられるものの、結局こうやって問題について考える時間が長い方が定着度としては高いとのことです。
たしかにその人の言う通り、すぐに丸付けしてしまうと、あまり記憶に残りませんが、ちょっと時間が経ってから思い出しつつ丸付けをする方が記憶に残り続ける感じはしますよね。
“始めるハードル”を下げて“考える時間”を確保する
今回紹介した「あえて丸付けをしない勉強法」は、一見すると効率が悪いように思えるかもしれません。しかし、理3合格者の実践例から見えてくるのは、「勉強とは、いかに“始めるハードル”を下げ、いかに“考える時間”を確保するか」という極めて本質的なポイントでした。
勉強が続かない最大の理由は、「机に向かうまでがつらい」こと。そして、学力が定着しない理由は、「問題について深く考える時間が不足している」ことです。丸付けを後回しにするという小さな仕掛けは、この2つを同時に解決してくれると言えるでしょう。ぜひ試してみてください。
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