「ア、インコデス」と自己紹介も 5歳児並み知能を持つヨウム(インコの仲間)に言葉を教える至福の生活

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「アタマ、タッチ!」

キクノスケくんが、言葉の意味まで理解していると証明された瞬間だった。

キクノスケくん
キクノスケくんは、言葉と行動/状況を紐づけて覚えている(写真提供:カマタさん)

絶望的な瞬間は突然に…

キクノスケくんと暮らし始めてもうすぐ10年。彼はさまざまな言葉を覚えた。初対面の人に対しては「ア、インコデス」、首を上下しながら「ウエ、シタ、ウエ、シタ」、自分を励ますように「キク、ガンバレ」、散歩帰りに「アー、ツカレタ」などなど。

気づけば口調だけでなく、声色までカマタさんに似るようになっていた。どことなく性格までも似ているように見える。飼い主とヨウムはこうやって少しずつ波長を合わせ、自分たちだけの関係を築いていく。

そんな1人と1羽にも、絶望的な瞬間があった。それは突然、あまりにもあっけなくやってきた。

(後編へ続く→≪50年続く同棲生活≫言葉を理解するヨウムと暮らす39歳男性が見据える生涯の関係

宮﨑 まきこ フリーライター

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みやざき まきこ / Makiko Miyazaki

立命館大学法学部卒業後、13年間法律事務所にてパラリーガルとして勤務。自己破産、離婚、失業、犯罪など、人生の困難な局面に置かれた人々と接してきた経験を生かし、フリーライターとして独立。
人物インタビューを中心に取材・執筆している。
静岡県浜松市在住。愛犬家。夫と愛犬・鰤(ぶり)と暮らしている。

X:@makiko_miyazaki

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