「ア、インコデス」と自己紹介も 5歳児並み知能を持つヨウム(インコの仲間)に言葉を教える至福の生活

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古くは古代ギリシャの時代から愛されてきたヨウムだが、現在では野生下での個体数が減少し、2016年10月、ワシントン条約で国際取引の禁止が採択された。現在は登録された個体のみ、取引可能となっている。

キクノスケくん
カマタさんの目が届く限り、日中はフリーで過ごすキクノスケくん(写真提供:カマタさん)

飼育するためには、自然環境研究センターに申請し、登録票を発行してもらう必要がある。ペットショップ側があらかじめ初年度登録を申請してくれているケースが多いが、5年に1度更新する必要がある。

ヨウム飼育には財力と覚悟が必要

カマタさんがヨウムを飼い始めたころは条約制定前だったため、生体価格は25万円程度だった。しかしワシントン条約の保護レベルが最高度に指定されてからは、60万円以上に跳ね上がっている。100万円以上する個体も珍しくないため、これから飼うならよほどの財力と覚悟が必要だ。

【ヨウム飼育に必要なもの】
・大型鳥用のケージ(犬用のケージでも可)
・止まり木
・エサ入れ、水入れ
・保温器具
・おもちゃ
・移動用ケース(動物病院用)

これに加え、カマタさんは1LDKの部屋で空気清浄機2台とエアコンを常に稼働させている。

ヨウムは、実際に飼ってみると個体によって好みも性格も全く違う。たとえばキクノスケくんは大声で鳴くことはほとんどないため、都内の賃貸マンションでも問題なく飼育できる。しかし「呼び鳴き」が激しい個体であれば、防音対策が必要だ。

また、エサに何を与えるかも、ヨウムの好みによってかなり違うという。

「キクノスケは3種類のペレット(固形飼料)中心ですが、ペレットを全く食べない子や、高級なシャインマスカットばかりを好んで食べる子もいると聞きます。本当に、その子によってさまざまなんです」

【ヨウム飼育にかかる費用の目安】
・生体価格:60万~100万円
・初期費用:10万円以内
・自然環境研究センター登録料:5000円(5年ごとに更新)
・食費:3000円~(ヨウムの好みによる)
・電気代:月1万~2万円(エアコン、空気清浄機)
・動物病院代:健康診断3万~4万円程度(個体差あり)
キクノスケくんのエサはペレット中心だが、エサはヨウムの好みに左右される(写真提供:カマタさん)
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