ところが、11月には「現在はフル生産体制に戻っている」というのだ。当初、多くの投資家や関係者が心配したレアアース問題をいかに克服したのか。同社が進めてきたのは、レアアースを使わないアクチュエーターの開発だ。
ミネベアミツミがアクチュエーターで使用してきたのはレアアースの中でも希少性が高い「ジスプロシウム」という中国に偏在する重希土類の一種である。調達先が限られていることから、中国が輸出規制を行えば生産上のリスクとなる可能性が高いとみられていた。
レアアースフリー製品を開発
そこでミネベアミツミは以前からジスプロシウムを使わない「ディスプロシウムフリー」のアクチュエーターの開発に注力しており、その成果が表れてきた。貝沼氏は「11月11日までに顧客の承認をすべて終える」と説明会でアピール。そして、実際に11月11日に承認を終えたという。
ミネベアミツミではデータセンター向け部品など他事業の需要が好調で、2026年3月期通期決算の見通しを上方修正。売上高は過去最高の1兆5500億円、営業利益も過去最高だった2023年3月期の水準に迫る1000億円となる会社予想を公表した。
懸案だったレアアース問題を持ち前の研究開発力でクリアした今、光デバイス事業も他事業同様に業績を伸ばしていくのかが焦点だ。
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