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朝ドラ【ばけばけ】ハーンが「医者に行け!」と怒ったワケ 驚くほどの優しさ見せる一方で「絶対に許さない」相手にはとことん…

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  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)
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ハーンは末次本町に引っ越すが、驚くべきことに元いた宿屋の娘を自身で医者に連れていき、全快させている。ハーンのこんな言葉が、セツの心に残ることとなった。

「娘、少しの罪ありません。ただ気の毒です」

嫌いな相手はとことん嫌いになった

ハーンの優しさがよく伝わってくるが、ほかにも後日談がある。転居した末次でハーンはセツと暮らすようになるが、たまたま材木町の宿屋にいた人が隣に引っ越してきた。

すると、ハーンは「あなたは材木町の宿屋にいたと申しましたね」と確認。そのうえで「あの宿屋の主人とは友達ですか?」と問いかけたという。

相手が「はい、友達です」と答えると、ハーンはこう言って奥に入ってしまったという。

「あの珍しい不人情者の友達、私は好みません。さようなら、さようなら」

そこまでしなくても……と思うが、こんなハーンの偏屈さも、ドラマのヘブンは忠実に表現しているように思う。一筋縄ではいかないヘブン。その予想できない言動が、これからも視聴者を驚かせることになりそうだ。

【参考文献】
小泉節子著、小泉八雲記念館監修『思ひ出の記』‎(ハーベスト出版)
小泉凡著『セツと八雲』(朝日新書)
NHK出版編『ドラマ人物伝 小泉八雲とセツ:「怪談」が結んだ運命のふたり』(NHK出版)
櫻庭由紀子著『ラフカディオハーンが愛した妻 小泉セツの生涯』(内外出版社)

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