AIが定型業務を担うようになり、「人ならではの付加価値を高めることが大切」といったフレーズをよく聞きます(これは20年以上前、ITやデジタルツールの普及時にも繰り返されてきた常套句です)。
確かに「人ならではの仕事」は残ります。ただし正確に言えば、それは「人にしかできない仕事の中で、他者と差別化できる付加価値の高い仕事」というべきでしょう。
情報幾何学の創始者である甘利俊一博士はこう述べています。
「統計的推論や論理的推論はさておき、突拍子もない発想をAIがするのはまだ難しい。飛躍的な発想を実現するには、人間の思考の仕組みを解明する研究が欠かせない」
この「突拍子もない発想」こそ、付加価値の高い仕事の典型です。いわゆる「ゼロイチ(0→1)」の創造がこれに当たります。
もちろんこれは正しいのですが、実際の現場に必ずしも当てはまるとはいえません。
私の好きな言葉に「仕事でゲルニカや魔笛を求められることはない」というものがあります。ピカソの傑作やモーツァルトの名作のような“突飛な発想”は、大半のホワイトカラー職の仕事で求められることはほとんどないのです。
「AIをマネージできる人」になる
では、「AIパワーユーザー」と「ゲルニカ的創造性」の中間にある「付加価値の高い仕事」とは何でしょうか?
当面の有望な答えは、「AIをマネージできること」だと思います。


















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