「AIのパワーユーザーを目指せ」という提言はよく目にします。
なかでも多いのは、よいプロンプトを書けるようになるべしといった「プロンプトエンジニアリング」に関するものです。雑誌でも特集され、SNSには“情報商材”的な広告も溢れています。
よいプロンプト設計が重要なのは確かですが、これ自体は「差別化の武器」にはならないと考えたほうがいいでしょう。
「AIのパワーユーザー」になれても未来は明るくない
理由は簡単です。企業が導入するAIエージェントは、誰が使っても同じ成果を出せるよう“均質化”を志向しているからです。
少しレベルの高いスキルとして、Pythonなどのプログラミングやノーコードツールなどを用いたAIエージェント構築などがあります。しかし、本職の傍ら1〜2年コードを書いた程度では、“(社会に大量にいる)非熟練のエンジニア”のひとりにすぎません。この程度では、自身の本職のAI代替リスクを下げる保証にはなりません。
容易に身につくスキルは、容易に陳腐化します。
AIスキルも例外ではありません。仕事を効率的にこなすためにパワーユーザーになることは有意義ですが、それだけで「雇用の安定」や「職業的差別化」が得られるとは限らないのです。


















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