「Photoshop=難しい」は過去。今や、やりたいことを"文字に書く"だけに。非クリエイター向けAdobe Expressもテンプレートが充実
たとえば販売担当チラシやバナー広告を作らねばならないとか、Instagram用のショート動画を編集しなければならないとか、営業担当がプレゼン用のスライドのための画像を作らねばならないとかいうのはよくある話だ。
Adobe Expressでは、大幅に生成AIを活用して、ほとんどテキストベースでクリエイティブを作れるようになっている。テンプレートも数多く用意されており、そこから選んで、いくつかコメントを書き込むだけで必要なクリエイティブが得られる。最終的にデザイナーが仕上げるにしても、こちらである程度叩き台を作る……という使い方も可能だ。
誰もが創造できる時代へ、アドビの次なる一手
クリエイティブの本質は、PhotoshopやIllustrator、Premiereを使いこなせることにあるわけではない。それらはあくまでツールなのだから、それが生成AIをインターフェイスとして使って、誰でも自分の思い描いたものを作れるようになるのなら、それは素晴らしいことだ。
もちろん、もとのクリエイティブに対して、生成AIが影響を及ぼす範囲を規定したり、生成されたものをよりクリエイティブとしてレベルの高いものになるように調整を行ったりするのにはアドビのツールは最適であることは言うまでもない。
他社の生成AIはなんでも生み出せるものの、「自分の思っているものと少し違う……」というところにハマりがちだが、アドビの生成AIはクリエイターの製作をサポートするスタンスで作られている。
さらに、今後はアドビのアプリの中で他社製AIが動くのだから、ある意味、アドビは画像や動画を生成するAIのプラットフォームであり、窓口のような立ち位置を押さえたともいえるだろう。
サブスクリプションでクリエイティブ業界のツールを押さえたアドビのAI時代の戦略は、他社も巻き込んだプラットフォーム戦略であり、より使いやすく誰もがクリエイターになれるように……という、生成AIを使ったインターフェイス改善戦略なのである。
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