【名車ブルドッグの再来か】シティ・ターボⅡを彷彿とさせる姿、世界初公開のホンダ小型EV「Super-ONE Prototype」にスポーツカー好きが歓喜

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1983年にデビューし、一世風靡したホンダのシティ・ターボⅡ
1983年にデビューし、一世を風靡したホンダのシティ・ターボⅡ(写真:本田技研工業)

当時、若者を中心に大きな支持を受けた「ホットハッチ」というジャンルの代表格といえるのがシティ・ターボⅡ。ホットハッチとは、大衆車として当時人気だったハッチバック車の軽量コンパクトな車体に、ターボエンジンなどの高性能パワートレインを搭載し、俊敏な走りを楽しめたスポーツモデルの総称だ。

なかでもシティ・ターボⅡは、1.2Lの4気筒エンジンとインタークーラー付きターボチャージャーをマッチングし、110PSものパワーを引き出していることが特徴。ベースとなった「シティ」のNAモデルが67PSだったので、43PSものパワーアップを実現していた。

シティ・ターボⅡのリアビュー
シティ・ターボⅡのリアビュー(写真:本田技研工業)

また、コーナリング性能の向上などを目指し、185/60R13というワイドなタイヤを装着。より幅広なタイヤを車体に収めるため、ブリスターフェンダーを採用したそのフォルムは、今まさに走りだそうと身構える「ブルドッグ」のようなイメージ。こうしたエピソードから「ブルドッグ」の愛称で親しまれるようになったと言われている。

なお、スーパーワンも同様に、タイヤサイズを前後205/45R16とし、N-ONE e:の前後155/65R14から大径化&ワイド化。ブリスターフェンダーによる迫力あるフォルムだけでなく、コーナリング時などでしっかりと路面を捉えるグリップ性能の向上なども期待できる。ボディサイズは現在のところ非公開だが、ワイドボディ化により、軽自動車の規格よりも車体が大型となるため、販売時は登録車の扱いになるということだ。

スーパーワンの走行性能

スーパーワンのベースになっているN-ONE e:もジャパンモビリティショーのホンダブースに展示されていた
スーパーワンのベースになっているN-ONE e:もジャパンモビリティショーのホンダブースに展示されていた(筆者撮影)

ホンダの開発者いわく、スーパーワンの走行性能は「(ベース車である)N-ONE e:のポテンシャルを解放」することで、よりパワフルな乗り味を楽しめるという。

パワートレインは、基本的にN-ONE e:と同様で、モーター、減速機(ギア)、インバーターを一体化した小型のeAxle(イーアクスル)を採用。N-ONE e:では、最高出力47kW(64PS)、最大トルク162N・m(16.5kgf-m)を発揮するが、スーパーワンのスペックは、これも今のところ非公開だ。

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