「入れ墨客の一律入浴拒否」は、行き過ぎだ 当たり前の習慣、民族の風習という国もある

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とはいえ、「背中一面の菩薩像」といったレベルの入れ墨だと、周りの客も驚いてゆっくり入浴できないのではないか。

当たり前の習慣、民族の風習という国もある

「もちろん、施設側にも一定の合理的な理由はあります。日本人、外国人を問わず、入れ墨をしている人が入浴していると、ほかの入浴客が不快になったり、それがきっかけで客離れを招きかねないからです。

ただ、ここで想定されている『入れ墨』とは何か、ということを考える必要があります。

入れ墨の習慣のない日本人には特殊なイメージですが、海外ではごく当たり前の習慣だという国も少なからずあります。民族の風習であれば、是非はともかく特殊性はありません。この場合、入れ墨(タトゥーを含む)だから一律に拒否するのは、『外国人だから拒否しているのと変わらず、違法だ』と判断されるのではないでしょうか。

また、入れ墨といえば確かに、龍の彫り物などまさにヤクザのイメージですが、タトゥーという呼ばれ方もしています。タトゥーは従来の入れ墨と異なり、ワンポイントのイメージです。日本でも、小さなタトゥーをしている人はそれほど珍しくなくなりました。こうした状況から、日本人でも外国人でも一律禁止は行き過ぎです」

猪野弁護士はこのように話していた。

猪野 亨(いの・とおる)弁護士
今時の司法「改革」、弁護士人口激増、法科大学院制度、裁判員制度のすべてに反対する活動をしている。日々、ブログで政治的な意見を発信している。
事務所名:いの法律事務所

 

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