午前8時からはじまる朝食付き工場見学。ここだけの"焼きたて"笹かまがふわっと絶品!1日に約10万枚生産する仙台・鐘崎「笹かま館」
集合時間は朝7時50分。おそらく、日本でここだけ。
それは宮城県仙台市のかまぼこメーカー・鐘崎が行う「朝食付き工場見学」だ。
一般的な工場見学が10時前後にスタートするのに対し、同社はあえて、8時という時間帯を選んだ。まだ街が完全に動き出す前に、工場の奥では職人たちが黙々と笹かまを焼き上げている。その“生きた現場”を間近で見られるのが、この工場見学の醍醐味のひとつだ。
しかも見学のあとは、出来立ての笹かまと、旨みたっぷりのあら汁が並ぶ特別な朝食が待っている。 「見て」「知って」「味わう」までをひと続きに体験できる、全国でもめずらしい取り組みである。
映像コンテンツへのシフトが進む工場見学業界で、なぜ地方企業はあえて「リアルな現場を見せること」にこだわるのか。
今回は実際の見学レポートとともに、株式会社鐘崎 事業推進室 室長・渡邉志織さんに、その背景を聞いた。
朝食込みで1500円
鐘崎の朝食付き工場見学が開催されているのは、仙台駅からタクシーで約20分の場所にある「鐘崎 笹かま館」。
1989年に仙台・宮城の食や文化を満喫できるアミューズメント施設として誕生した。
スタイリッシュな館内には売店やカフェ、手づくり体験エリアなどがあり、アジアを中心に海外からのツアー客も多いという。
工場見学は土日限定。事前予約制で1人1500円(朝食代込み)。
※開催時期は変動あり。詳しくはHPでチェックしてください。
「コロナ前は10時頃の営業時間中に開催していたのですが、見学時間が生産が終了している時間帯でした。工場見学に来たのに、動いていない製造ラインしか見られない。そんなお客様の声がきっかけでリニューアル後は内容を見直すことにしました」


















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