「生まれたままの姿の男たちが…」50代姉妹が目にした青森酸ヶ湯の混浴「ヒバ千人風呂」のリアル――秋の味覚と紅葉に絆を深めた二人旅

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50年以上生きてきた私も妹も、初めて目にする風景でした。とはいえ、私は過去に取材でもっと刺激的な光景を目にしたこともあり、すぐに慣れましたが、妹はビビり上がっていました。

温泉の湯は硫黄の匂いがかなり強く、真っ白に白濁していて、浸かってしまえば何も見えません。そのせいか、湯浴み着を着ているのは私たちだけ。男性はもとより、女性も、年配の人も、旅行者らしき若い人も、裸で入浴していました。

それにしても、異世界のような空間……。

リラックスして温泉でゆったり、というのとはまったく違い、ある種の緊張感のようなものがあったけど、得難い体験でした。妹は「一度で充分」と言っていたけど、私は機会があればまた来てもいいなと思いました。

温泉を出ると日も暮れてきたので、宿「奥入瀬ゲストハウス桂月」へ。

昨今宿代の高騰がいわれるなか、夕食付きで2人で1万5000円ほど。夕食のメニューも骨まで食べられる川魚の唐揚げ、せんべい汁、牛肉のバラ焼き(すき焼きみたいな肉料理)など多彩で、お腹いっぱいになりました。

奥入瀬渓流から十和田湖へ

翌日は奥入瀬渓流を車で流しながら途中で降りて何度か散策し、水量の豊富さに感心しながら十和田湖へ。

琵琶湖もそうですが、大きな湖は一見、海のような佇まいがありますね。福岡にはあまり大きな湖がないので、私も妹も馴染みのないその大きさに圧倒されます。

十和田湖へ(写真:筆者提供)

予定が狂ったのはこの後。

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