「生まれたままの姿の男たちが…」50代姉妹が目にした青森酸ヶ湯の混浴「ヒバ千人風呂」のリアル――秋の味覚と紅葉に絆を深めた二人旅

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ロープウェイから眼下に望む一面の紅葉に、「これはサプライズやったねー」と、姉妹で喜びました。

一足先に。八甲田山の紅葉(写真:筆者提供)

若い頃だと、こういう自然の風景に感動する余裕がありませんでした。少なくとも、私はそうでした。もっと人間に関わること、刺激的なことに興味があって、「自然?わざわざ観に行かなくてもいいかな」とそっぽを向いていたと思います。

五十路を越えた姉妹で自然を謳歌できるようになり、これはこれで10代、20代とは違ったよさがあることをしみじみ噛み締めました。

酸ヶ湯温泉の混浴に挑戦

ロープウェイを登った山頂から周辺を見下ろすと、山、山、山です。周辺を少し散策して、ロープウェイで麓に降りました。次は名高い酸ヶ湯温泉を目指します。

なぜ名高いかというと、「ヒバ千人風呂」と呼ばれる総ヒバ造りの浴場の広さもさることながら、混浴だということも大きいようです。日本に混浴はいくつもありますが、ここは裸でも入れるよう。勇気のない五十代姉妹は湯浴み着を借り、そろそろと浴場の扉を開けました。

「広い!」

想像していたよりも広く、そして天井も高い!

木造の、昔の体育館のようなイメージでしょうか。そしてすぐに目に入る、普通の温泉では私たち女性が絶対に目にすることのない生まれたままの姿の男性たち。

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