【LM=ラグジュアリームーバーの価値と存在意義とは】2000万円級のレクサス「LM500h EXECUTIVE」が一部改良でさらなる高みを目指す意味

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ほかのレクサス車同様シンプルで機能的にデザインされたコクピット
ほかのレクサス車同様シンプルで機能的にデザインされたコクピット(筆者撮影)

自分がショーファー(お抱え運転手)の立場に甘んじているような気分にならず、ドライバーズシートでステアリングホイールを操作しているのが意外なほど楽しい。このあたりが、ファミリーカーとしても人気の理由だろう、と改めて感じた。

全長5125mm、全高1955mmと、余裕あるサイズのLM。基本プラットフォームを共用するトヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」(全長4995mm、全高1935mm)より少し大きい。

第1世代からの進化点

荷室は9.5インチのゴルフバッグを4個、横向きで重ね置きできる
荷室は9.5インチのゴルフバッグを4個、横向きで重ね置きできる(筆者撮影)

LMは当初、中国やインドなど、アジアの数カ国に市場を限定していた。それが2020年の第1世代で、現行の第2世代が発売されたのは2023年。このときから市場をグローバルに拡大した。「レクサス」ブランドの価値を強く意識して開発したことが、発表時のプレスリリースでも大々的に喧伝された。

そこには、「ドライバーは運転を楽しめ、乗員はゆったりと過ごすことができる快適性と機能性を備える」と、LMの価値が明確に定義されていた。

後席に前後スライド機構はないがバックレストは大きくリクラインする
後席に前後スライド機構はないがバックレストは大きくリクラインする(写真:レクサスインターナショナル)

私が第2世代のLMに最初に乗ったのは、テストコースだった。

「ドライバーの意図に忠実な走り」と、横尾貴己チーフデザイナーの言葉どおりというか、第1世代とはまったく別のクルマに仕上がっていたのが印象深かった。

同時に驚いたのが、今回の「EXECUTIVE」のセリングポイントである後席の仕上げだ。1人がけソファが2つ並んだような後席空間の趣といい、そこに座って脚を思い切り伸ばしてもパーティションまで届かない広さ感に驚いた。

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