ちなみに、今回の試乗車に設定はなかったが、A6 e-tronシリーズでは、オプションに「バーチャルエクステリアミラー」を用意することもトピックだ。これは、小型カメラを内蔵したドアミラーだ。オーソドックスなタイプと比べ、かなりスリムなユニットにできることで、空気抵抗を低減し、電費向上に貢献する。また、カメラに写った後方の様子は、インストルメントパネル左右端2カ所に配されたOLEDタッチディスプレイに映し出される方式。雨や雪などの悪天候時や夕暮れ時も周囲を鮮明な映像で確認できるため、高い安全性にも貢献している。
先進機能には、ほかにも、ヘッドライト上に備えた「デジタル・デイタイムランニングライト」に、オプションの「デジタルライトシグネチャー」を装着可能。任意の8つの点灯パターンを選択できることで、柔軟な光のカスタマイズを楽しめる。テールライトも、室内の「MMIタッチディスプレイ」によって8つの点灯パターンを切り替えることとなどが可能だ。A6 e-tronシリーズは、このように、光に関する多くの最新技術を採用することで、夜間における自車の被視認性、周辺車両からの認知度などを高める工夫を施している。
リアシート&荷室
ツーリングワゴンのA6アバントe-tronでは、荷室の広さや使い勝手も注目点だ。荷室スペースの容量は、通常の後席使用時で502L。これは、A6 e-tronシリーズの場合、アバントとスポーツバックのいずれも同容量だ。
ただし、リアシートの背もたれをすべて前方に倒せば、スポーツバックが1330Lとなるのに対し、アバントは1442Lまで拡大可能。より広い荷室空間を作ることができる。
また、アウディジャパンによれば、リアハッチバック部の開口部は、A6アバントe-tronのほうが広いため、A6スポーツバックe-tronよりも荷物の出し入れが楽だという。そして、ICE(内燃機関)仕様のA6やA5など、アウディのほかのモデルでも、アバントが一定のユーザーから支持を受けているのは、こうした点も大きいそうだ。


















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