だが、金利上昇や世界的な株高もあり、「三菱商事の目線に合う案件が世界中に転がっているわけではない。投資規律を変えることも難しく、基本的に既存事業を磨いていくことが成長戦略の軸となっている」(成田氏)。当の三菱商事関係者からも「投資規律が厳しく、ボトムアップで新規案件が上がりにくくなっている」との声が聞かれる。
つまり、柱になるのは「磨く」だ。既存事業の収益基盤強化だけで、純利益を27年度までに2500億円底上げする。エンジン役として中西社長が真っ先に挙げるのが、今年6月末に初出荷にこぎ着けたカナダでのLNG(液化天然ガス)プロジェクトだ。
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