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三井物産・堀社長「脱炭素事業は業際を超える」 世界規模で伸ばしていける事業に資金を傾注

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三井物産 社長、CEO 堀健一氏
堀 健一(ほり・けんいち)/三井物産 社長、CEO。1962年生まれ。1984年慶応大学経済学部卒業、三井物産入社。商品市場部長、経営企画部長などを経て2014年執行役員、2016年ニュートリション・アグリカルチャー本部長。2021年4月から現職(撮影:尾形文繁)

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資源バブルの終了に、トランプ大統領の再登板――。総合商社を取り巻く外部環境が大きく変わろうとしている。本特集では、各社のトップインタビューに加えて、注目事業の最前線をリポートする。

業績を押し上げた円安、資源ブームに不透明感がある中、成長の攻め筋をどこに見いだすか。三井物産の堀健一社長に聞いた。

強みを伸ばすと同時にバランスも意識

──総合商社はビジネスの形態を次々変化させ成長を続けています。

当社の場合、強みはさらに伸ばすと同時にバランスも意識している。事業の中身、新興国と先進国、利益実現の時間軸のバランスだ。

鉄鋼製品や化学品、金属資源などのビジネスが世界的に広がったことで当社の競争力も高まった。モビリティ、船舶分野は堅調な成長を続けて1つの核になった。

「エネルギーの安定供給と脱炭素への移行の両立」の点では、事業展開の深掘りが進む。直近では中東で将来有望なLNGの新規プロジェクトにオイルメジャーと連携して取り組むことになった。

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