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伊藤忠がファミマの「レジ上」に見いだした商機 "岡藤会長の懐刀"が進める広告ビジネスの勝算

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広告ビジネスで新鉱脈を掘り当てた。

レジ上に設置されたデジタルサイネージ
6割超の店舗に設置された、レジ上のデジタルサイネージ(写真:編集部撮影)

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資源バブルの終了に、トランプ大統領の再登板――。総合商社を取り巻く外部環境が大きく変わろうとしている。本特集では、各社のトップインタビューに加えて、注目事業の最前線をリポートする。

ファミリーマートのレジ上部に据えられた横幅3メートルのデジタルサイネージ。ここで配信される番組「わんにゃんお宅訪問」で9月に始まったのが、客から公募したペットの様子が店頭で流れる参加型企画だ。「自分のペットを採り上げて」との客の要望を受けて投稿を募ると、応募が殺到した。

このサイネージを展開するのが、ファミマ子会社のゲート・ワン。2021年から同事業を始め、今や国内の6割超に当たる約1万店に設置されている。収入源はここで流す広告で、2023年度に黒字化を果たした。

「マーケットイン」の発想によるビジネス創出

ファミマは、2020年に伊藤忠商事の実質完全子会社となった。伊藤忠でファミマを管掌するのは「第8カンパニー」だ。ほかの7つのカンパニーは繊維や金属といった商品が基軸の縦割り型の組織で、組織名も扱う商品を冠している。だが第8カンパニーは例外だ。商品が軸ではなく、顧客視点で商品やサービスを作る「マーケットイン」の発想によるビジネス創出を目指しているからだ。

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